こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪
ピアノってどうやって探したらいいのか、何に気を付けなければならないのか、よくわからないですよね。ピアノといっても種類はたくさんありますし、住宅事情なども含めるとシチュエーションは様々です。
そして何より、買い替えるという事はほぼない大きな買い物なので、間違った買い物だけは絶対に避けたいところです。
本記事ではピアノの選び方の手前の段階、
ピアノを探し始める前に考えるべきことを調律師視点で簡単にまとめました。
もう既に探し始めている方にとっては新しい情報はないかもしれませんが、少しでもピアノ探しの参考になればと思います。
種類
ピアノはアコースティックピアノから電子ピアノまで大きく3種類に分けられます。
アップライトピアノ
背の高い縦型のピアノです。家庭に置く一般的な形です。
グランドピアノ
学校の音楽室や体育館、ホールに置いてあるピアノです。ピアノのコンサートで使用されるのは大体このグランドピアノです。
電子ピアノ
デジタルピアノとも呼ばれています。スピーカーから音が鳴るピアノです。夜遅い時間でもヘッドホンを使って弾くことができます。
金額
ピンキリなのですが、どれくらいピンキリなのか新品中古含めたピアノの値段を書いていきます。また、楽器本体以外に何にお金が掛かるのかについてもまとめます。
アップライトピアノ
中古の安いもので30万円、新品の1番高いモデルが約750万円。
グランドピアノ
中古の安いもので60万円くらい、新品の1番高いモデルが約3000万円。
電子ピアノ
中古の安いもので5万円くらい、新品の1番高いモデルが約200万円。
楽器本体のピンキリ度合いはこのような感じです。楽器の状態や限定モデルといった場合には、さらに低価格のものからより高額なものもあります。
その他かかる費用についてです。
配送料
ピアノが家まで届くまでにかかる費用です。これはピアノの種類や置く場所によってかなり金額が変わってきます。
アップライトピアノの場合はどんなに安くても25000円、グランドピアノは4万円以上かかります。これが2Fに置きたいとなると倍くらいになりますし、難所と呼ばれる運び入れるのにさらに人数が必要な時にはもっと高くなります。
椅子などの付属品
ピアノ椅子はピアノとセットになっている時とそうでない場合があります。ピアノ椅子については別記事でまとめますが、新品の場合安いもので15000円、高いと15万円くらいになります。ピアノ屋さんによっては椅子は無料で付いてくるところもあるようです。
防音グッズ
詳しくは別の記事で書きますが、防音対策のためのグッズでもかかります。例えばピアノと床の間に入れるインシュレーターというものがありますが、通常の物が1000円くらいに対して防音のものにすると大体2~3万円します。
調律
生ピアノと言われる本物のピアノの場合には最低でも1年に1回”調律”という作業が必要です。アップライトピアノの場合で約15000~2万円、グランドピアノは約2~3万円です。電子ピアノの場合は必要ありません。
最初に掛かる金額については以上になります。楽器店によっては配送料が一律の金額だったり、椅子が無料で付いてくるところもありますが、基本的にはこれらの金額は本体代に含まれています。
ピアノを探す際には、合計金額も考えながら選ぶと後から驚く心配が少なくなるはずです。
騒音問題
これは意外な落とし穴で、ピアノを買ったけどマンションに14~16時までしか弾いてはいけないというルールがあったなんて話も聞いたことがあります。
まず初めに今住んでいる場所が楽器可能かどうかを調べましょう。
特にマンションの場合には規約があるはずなので、必ず確認しましょう。わからなければ管理人さんに質問されるのをオススメします。
電子ピアノのみ可、グランドピアノは禁止、サイレント機能が付いているアップライトピアノのみ可など、色々な規約が存在します。
これがわかっていると、最初から自分の探すべきピアノがはっきりしてきます。
ピアノを買ったけど、苦情が来て防音室を作ることになってすごくお金が掛かったなんて話も聞きますので、なるべくご近所さんや同じマンションの住民の事も含めてピアノを置いて大丈夫かどうか考えましょう。
置き場所
最後に置き場所です。家のどこにピアノを置くかです。これによってピアノの大きさなどが多少はっきりしてくると思います。また直射日光や床暖房など避けなくてはならない場所もありますし、マンションなどの場合にはお隣さんの部屋に面した壁は避けたいところです。
置き場所については詳しく別の記事に書きます。
終わりに
ピアノを探す前に考えるべきこと知っておくべきこと、意外とたくさんあります。これらがはっきりする事によってピアノ探しをスムーズに始められるかと思います。
以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。 としさん