こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
日本では横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪
調律が始まる前にピアノの修理の下見依頼を数件頂いています。
長く使ってきたピアノを修理すべきか買い替えるべきか、修理するとしたら何をどこまで直してその場合いくら掛かるのか、買い替えるとしたらそのピアノはいくらで下取りに出せるのかなど、各パターンそれぞれの具体的な金額、メリットデメリットも含めて調律師としての本音をお伝えします。
これはオーストリアで求められた事なのですが、ピアノへの愛着は一旦置いておいて、まずは調律師として、プロとしての考えをしっかり伝えること。
それから愛着やピアノを弾く目的を含めた自分の意見も伝えることです。
このピアノを弾く目的は人によって違いますよね。
趣味で弾いていらっしゃる方、これからお子さまが習い始める、レッスンに使っている、演奏家など、これによっても提案する内容は変わってきます。
例えば、
ピアニストを目指すとなったら大きな修理か買い替えが必要だと思いますが、趣味で(あるいはお子さまが)弾いていく分には調整をしっかりやればまだまだこのピアノで長く楽しんで弾けます。
だったり、
音大を目指すとなると受験の時にたくさん練習してピアノがものすごく消耗します。今すべてのパーツを新しくしてもそこで消耗してしまうから、調整をしっかりしながらそこまで持たせてその後にまた考えてもいいと思います。
レッスンで使っていくには音もすぐに硬くなってしまうなど限界に近い状態です。このピアノを長く使っていくのであれば、いずれにしても近いうちに大きな修理が必要です。
などなどです。
今日伺った下見で言えば修理だけで3パターンの具体的な金額と期間、手放すとした時の大体の買取金額の相場、買い替えるとした時のピアノの例、修理無しで調整をしっかりやってどこまで良く出来るのかを、ピアノの状態を細かく見ながら説明させて頂きました。
特に修理をしてその先何年「良い状態で」使えるのかは個人的にはかなり大切だと考えています。
どのピアノもちゃんと修理をすればまた50年使えるかというとそうではありません。一時的に良くなっても10年くらいで楽器そのものが疲れてきてしまうなんてこともあるので、特にこのあたりはしっかりと本音を伝えていこうと思います。
としさん@津久井俊彦