こちらの動画を文字にしたものです。
M:マティアス・トラクセル教授
C:カルメン先生
T:としさん
入学した場合は実践的な授業があるのかということも知りたいです。またその内容。
M:コロナ前までは実習の授業がありました。現在はコロナの影響で対面での実習はありません。
(撮影時:2021年9月)
実習の授業として専門のピアノのレッスンが週に90分、その他にたくさんの必修科目と専修科目があります。
C:教える科目もあります。2年半にわたって子どもから大人までを教えていきます。
M:これはピアノの音楽教育学においてはとても重要な科目になります。
C:教授法などの授業もあります。
M:そして理論的な科目ももちろんあり、卒業のためには論文を2つ書かないといけません。
入学する場合の年齢制限はありますか
M:この学科に年齢制限はありません。過去の受験生の中で50歳の方もいました。年齢が高くても、さらに学びたいという強い思いで応募してくる方もいます。
理由は様々ですし、年齢による制限は設けていません。誰にでも入学するチャンスはあるということです。
ピアノ科のように事前に先生とコンタクトを取っておいた方がいいのか
M:絶対に必要というわけではないですが、教授とコンタクトを事前にとっておくことは受験の助けにはなると思います。
試験のための曲選びも含めて、試験のために何が必要なのかを知っているからです。
C:曲が受験に合っていなかった時のためにも、試験の数か月前にはコンタクトをとっておくといいでしょう。
T:クラスに「空き」があるかも聞いた方がいいですね
M:もちろん大切なことですね
もしコンサートピアニスト科と音楽教育学科の両方で勉強したい場合は、どちらかの学士 と修士を卒業しないと、もう一方の学科で勉強できないのでしょうか?それとも同時に受けられますか?
M:同時に受けられますし、実際にそういう学生もいます。コンサートピアニスト科の条件に音楽教育学科の学士や学位を習得しているかが問われることはありません。
T:教授を二人持つということですか?
M:それは出来ません。どちらの科目でも教授は1人だけです。
音楽教育学科を卒業したら、どのような現場で仕事をすることができるのでしょうか?
M:基本的にはどこでもと言っていいでしょう。学校音楽を専攻していた場合は中学高校です。
音楽学校に就職する場合には楽器、または歌の教育課程をとる必要があります。大学で教えるには修士課程を卒業している必要があります
オーストリアの音楽大学に就職するには少なくともコンサートピアニスト科、または音楽教育学の修士課程を卒業していなくてはなりません。
ドイツ語のレベルはC1が必要でしょうか
M:音楽教育学科で学ぶためにはドイツ語の知識はもちろん必要です。ですが入学にはC1ではなくB1の証明が必要だったはずです。
確かではないですが、C1はレベル高すぎます。ですが、副科のためにも優れたドイツ語の知識はやはり必要でしょう。
論文もドイツ語で書かなくてはなりません。専攻のレッスンも、先生は授業をドイツ語で行うことを望むはずです。
ドイツ語は不可欠です。オーストリアで「卒業」する資格として、例えば「ドイツ語で授業をできる」事が必要です。
高校やどこであれ、教える為にはオーストリアの卒業証書が必要ですからね。ただ学ぶ為にも、ドイツ語習得は不可欠です。