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オーストリアの音楽教室事情で日本と少し違うところを。
オーストリアには公立の音楽学校というものがあります。タイトルには音楽教室と書きましたが正確には「音楽学校」です。州立の音楽学校がそれぞれの町に1つあって、例えばピアノを習おうと思ったら最初はこの学校に行く子ども達が多いです。ちなみにここで教えている先生はいわゆる公務員になるそうです。
さて、これを読んで「普通の勉強は?」って思う方も多いはず。オーストリアでは普通の学校は午前中で終わるっぽくて、午後に音楽を習いたい人はこういった学校に通います。なので日本の音大付属の中学や高校とはまた違ったシステムになっています。
この音楽学校の良いところは何と言ってもピアノ以外の楽器も習うことが出来るという事。一つの音楽学校で、少し大きい町になると学校内にレッスン室が20以上あったりして、歌からフルート、ヴァイオリン、打楽器、リコーダーなどたくさんの楽器を習えるようになっています。
ピアノを習っていたけど、他のお部屋から聴こえてくるトランペットの音に興味を持って、ちょっとお試しでレッスンを受けてみるなんて事が簡単に出来るところです。オーストリアで調律師をやると、お客様から「ピアノを習っていた時は全く練習しなかったのがウソみたいに子どもはサックスを吹いてます」みたいな声を聞くことも珍しくありません。
またこれは全員というわけではないと思うのですが、ピアノを習っている子どもはアンサンブルの機会が日本よりは圧倒的に多くて、小さいながらにして他の楽器と合わせるという経験が出来るのも良いななんて思います。色々な楽器が常に身近にあるという事ですね。
では日本みたいなプライベートのピアノの先生はいないのかというと、そうではなくてちゃんといます。というかこういう方もたくさんいて、家でも学校でも教えているという先生もいますし、あとはプロを目指す子が多い先生もいます。ただ公立の音楽学校と比べると値段も高いので、まずは住んでいる町の音楽学校へ行く子ども達が多い印象があります。
この「公立の音楽学校がある」という事はオーストリアだけではなくヨーロッパでは割と普通の事らしくて、日本には無いと言うと信じてもらえないレベルで当たり前にあります。この辺りは完全に文化の違いと言っていいと思いますが、日本にも公立の音楽学校がいつの日か出来たら楽しいだろうななんて思う今日この頃です。
↓こちらのシリーズでオーストリアでの音楽教育事情について触れられています。
読んで頂きましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦