お子さまから大人まで音楽を趣味として楽しんでいらっしゃる方のピアノを調律する時に考えていること

こんにちは!としさん@津久井俊彦です。

「自分は趣味で弾いているだけだし、家のピアノはそんなに良いピアノではありません」と思っていらっしゃる方いませんか?

そんなことはありません!というお話です。

お子さまから大人まで音楽を趣味として楽しんでいらっしゃる方のピアノを調律する時に考えていること

まず結論からずばり、それは、

お持ちのピアノを好きになって頂くことが目標であること。

メーカー、アップライト、グランド、年代はもちろん調律が何年空いていようが関係ありません。

大人の方であれば初心者・ベテラン関係なく、音楽を一生の楽しみとしてピアノを弾いていらっしゃいます。

またピアノを始めたばかりのお子さまは家にあるピアノの音が”ピアノ”として記憶されていきます。

こんな時、弾きづらい、あるいは音が好きでないと、お子さまはそれだけでピアノの前に座る時間が短くなっていきますし、大人の方であればせっかくの楽しみの時間が薄れてしまいます。

身近にあるピアノを良くしたい

「うちのピアノなんて買い替えか修理が必要って言われてるくらい古いし、そんなに良いピアノじゃありません」なんてお声をたまに耳にします。

僕の経験則では「もう限界」と言われたピアノの9割は、調律調整で良くなる伸びしろがまだまだたくさん残っています。

こういった方々の身近にあるピアノを自分の手の届く範囲だけでもしっかり調律して、「私は家のピアノが好きです」と思える人を1人でも増やしたい。

これはオーストリアから帰国してフリーランスになった今特に強く思います。

・うちのピアノこんなに良い音がしたんですね

・初めて家のピアノに愛着が湧きました

・子どもが楽しそうに自分からピアノの前に座るようになりました

・先生に褒められるようになって、辞めたいって言わなくなりました

目の前にあるピアノに対して全力を尽くすこと。

これを続けると報酬と一緒にこんな事言って頂けるんです。こんなに幸せなことはありません。

こういった言葉を頂き続けるためにも、引き続き皆さまのピアノと真摯に向き合っていこうと思います。

読んで頂きましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦