「子どもがピアノを辞めたいと言っても絶対に続けさせます」~調律先で親御さんからよく聞く話~

  • 2023年9月8日
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こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
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さて、今日のテーマはピアノを習っているお子さまが「ピアノを辞めたい」と言い出した時のお話です。

こういった時にどうしたものかと悩まれる方がとても多いと思いますが、一方でタイトルのように「うちは辞めさせません」と仰る親御さんも実は結構いるんです。

こう仰る方には1つ共通点があって、それは「子どもの時にピアノを辞めずにもっと続けておけばよかったと大人になった今思っている方々」です。

大人の趣味ピアノの方々って必ずしも子どもの時からずっと習い続けているわけではありません。調律の時にお話を伺うと、大人になってからスタートした方もいれば、どこかでブランクがある、いわゆる再開組とでも言いましょうか。こういった方々がとても多いんですね。

この中の再開組に注目した時に、割合としては小学校高学年で中断した人よりは、中学に行って高校受験前まで、あるいは高校生になって大学受験前まで続けていた人の方が、またピアノを再開している方が多いようなイメージがあります。

また不思議な事に、中学校1年生で辞めて25歳くらいで再開するよりも、高校まで続けてそこから30年以上のブランクの後に50歳の方が再開しやすいなんて事もよく聞くんです。

これは環境や人によって違うというのは当たり前の話ですが、大人の方ですと「子どもの時に弾いた曲は今でも弾けるけど、先月発表会で弾いた曲はもう弾けない」ってあるあるですよね。

それくらい子どもの時に練習したものは身体に残るという事です。

少し話が逸れましたね。本題に戻ります。

タイトルにある、「ピアノを辞めさせません」と仰る親御さん、理由を伺うと大体皆さん一緒です。

「自分が小学校5年生くらいの時に親にピアノを辞めたいと言ったらすぐ辞めさせてくれたけど、今思えばあそこでなんとか反対して続けさせてくれていたら、今自分はもっとピアノを楽しんで弾けているかもしれない。だから自分の子どもが同じ事を言い出した時には、30年後に感謝されるために少なくとも大学受験までは続けさせます。」

僕は小6あたりからピアノを習い始めたので少数派だとは思うのですが、仮に小学校低学年からピアノを始めていたら、ピアノがぐっと楽しくなるのって多分中学入ったくらいからだと思うんですよね。

ちなみに辞めたいと言われた時にどうやって続けさせたんですかと聞くと、その答えはおうちによって色々でした。

色んな事情があったり、あとは子どもが本当にやりたくない事を親の意向だけでさせるのも決して良い事ではないので、これまたなかなか難しいところではありますが、暮らしの中でピアノを楽しむ方が少しでも増えたら嬉しいなぁと個人的に思います。

読んで頂きましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦