こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
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かなり前にトシブログで「調律師の中で話題になる「今年のピアノの乾燥がヤバい」という話」という記事を書きました。
これに似た内容になります。
全館空調の新築の家にピアノという、まあ何とも羨ましいシチュエーションになりますが、1つ落とし穴があります。
それはお部屋の過乾燥です。
全部が全部こうではないとは思うのですが、調律師をやっていてとても多い事例なので、これに当てはまる方はぜひ読んで頂いて対策されるのをオススメします。
全館空調で何が起こるのか
さて、この多い事例、何が起こるのかというと、ピアノへの乾燥によるダメージです。それも調律の狂いのような軽いものではなく、中身のネジが緩んで部品が外れてしまったり、響板や駒に亀裂が入るなどの修理するのに同じピアノが買えるくらい掛かる時もあるようなダメージです。
新しい家が完成して、ピアノを移動した最初の冬にこういった事が起こりやすい傾向にあります。
ある1つの理由
このような事が起こる一つの理由として、「全館空調だからうちは大丈夫です」という考えが浸透しているからだと思います。
僕はピアノ調律師として、そのお部屋の環境をピアノから判断しているので、新築で全館空調の冬=過乾燥みたいなイメージがありますが、仮に調律師でなかったら間違いなく「新築で全館空調だから温度湿度は完璧」という考えになるはずです。
これは実際に、過乾燥で響板が割れたピアノがたくさんあるんですとお伝えしても、「うちは大丈夫ですよ」っていう答えがよく返ってきます。
過去には調律が出来なくなるレベルでダメージを受けたピアノもあったので、この後に書く対策は可能であればして頂くのをオススメします。
対策
まずは湿度計を
とりあえずは湿度計を置かれるのをオススメします。
ピアノの適正な湿度は50%で、40%を下回ると確実に何かしらの影響がピアノにあります。
この前の冬に全館空調の家を新しく建てた友人がいるのですが、湿度計を置いたら22%だったんです。ピアノも置く(しかもスタインウェイ)という事で慌てて加湿器を導入していました。
加湿器
このパターンでの乾燥対策は加湿器一択です。いくつかタイプがあるのですが、ピアノに合うのは気化式になります。
湿度計と合わせてこちらの記事にオススメの加湿器を紹介していますので、参考にしてみてください。
さいごに
ここまで新築全館空調の乾燥がヤバいというテーマについて書いてきました。
上にも書いてありますが、全ての新築全館空調が過乾燥するというわけではないかもしれませんが、もしピアノをお持ちの方は、まずは信頼できる湿度計でピアノを設置するお部屋の温度湿度を実際に見てみるのをオススメします。
読んで頂きましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦